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家族でいく現代の阿房列車 Stories of "Aho" Railfan from Tokyo
鉄道は、たくさんの人たちをつないでくれる「道」だと思います。 This is a blog about railways in Japan and around the world by an enthusiast.
奥多摩むかし道と水根貨物線の廃線跡
最近、息子が鉄道廃線跡に興味を持ち始めたので、奥多摩の小河内ダムに通じていた東京都水道局水根貨物線の廃線跡に行くことにしました。

奥多摩駅まで中央線と青梅線を乗り継いでいくのは、距離の割に、意外と時間がかかると感じるものです。青梅線は臨時列車の他は各駅停車しかなく、駅の数が多いせいでしょうか。特急とか、東海道線の普通列車のようなグリーン車があればいいのにと贅沢な悩みを考え始めます。それにしても奥多摩は、飾り気のない登山者が中心の世界で、東京から近いわりにあまり派手さや贅沢さが似合わない気がするのはどうしてでしょうか。

しかし息子は一枚上手なのか、単調な家並みばかりで退屈に感じられがちな通勤電車の旅も、楽しんでいるようです。中央線の高架線から見える山並みに注目し、途中で見える西武多摩川線に興味を示して、青梅線に入れば半自動になるドアの開閉を面白がったりします。変化が少ない車窓も、青梅が近づけば家々の間から奥多摩の山々が間近に見えてきます。

青梅で10両から4両の電車に乗り換えると、一挙に山間の景色になります。乗客の多かった電車もほどなく1両数人のみでガラガラになって、山峡を行くようになると、息子もリラックスして、車内を歩き回るようになります。急なカーブが連続し、奥多摩駅に到着しました。
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奥多摩駅前の食堂で昼食をとってから、奥多摩むかし道へ向かいます。駅付近の市街地を抜けて、10分少々も歩けばもうむかし道の入口になります。現在の青梅街道の国道ができる前に、使われていた古い道のようで、現在はハイキングコースとして人気があるようです。急な上り坂となり、進むと付近の山々をよく見晴らすことができます。
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そして道はついに、東京都水道局水根貨物線の廃線と交差します。廃止から50年以上経った今も、遺構はよく残されていて、トンネルや鉄橋もすぐ近くになります。立入禁止の表示が出ており、さすがに息子と行くのは危ないので深入りはしませんが、草むした線路跡を少し歩くだけでも、冒険心が刺激されるようです。
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この先も、水根貨物線のコンクリート橋脚が何度も現れます。私はあまり気づきませんでしたが、息子は廃線跡を見つけるのが得意なようで、山腹の上に出現した橋脚を何度も指さして、パパに勝ったと得意げです。
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せっかくなので、水根貨物線ができるきっかけになった小河内ダムを息子に見せることにします。奥多摩むかし道から国道411号に戻り、桧村からバスに乗れば10分少々で奥多摩湖に着きます。さすがに大きなダムで、歴史も長いようです。昭和32年にできたというのはだいたい知っていましたが、戦前から工事が行われていたというのは展示を見て初めて知りました。息子は、ダムの建設資材を運ぶために水根貨物線を走っていた蒸気機関車の写真に興奮しています。終点の水根駅はどこにあったのかと興味を持っていましたが、帰りのバスで、国道411号線沿いに細長い空地が残っているのが分かりました。
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奥多摩駅からは運よくホリデー快速おくたま号(6両)に乗ることができ、通過する駅が多く快適でした。息子は拝島駅で五日市線から来るあきがわ号(4両)との併結作業を見たかったようですが、さすがに疲れたのか昼寝を始めました。息子が次に目覚めたときには、もう併結されて10両編成になっていたのでした。

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