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家族でいく現代の阿房列車 Stories of "Aho" Railfan from Tokyo
鉄道は、たくさんの人たちをつないでくれる「道」だと思います。 This is a blog about railways in Japan and around the world by an enthusiast.
鶴見線へ小さな旅 「海芝浦駅」「浅野駅」「国道駅」
「都会の中のローカル線」であるJR鶴見線へ、息子と乗りに出かけました。鉄道紀行作家の宮脇俊三氏が「旅に出る時間やお金がなくても、東京からすぐ近くで旅気分を味わえる希少な路線」としてよく取り上げていた鶴見線は、小さい子連れの旅にも絶好の行き先です。
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起点の鶴見駅は、かつてこの線が私鉄であった成り立ちから、独立した行き止まり式のターミナルになっています。事前に時刻表をよく調べてから、駅にやってきました。目指す海芝浦駅へ向かう電車は、週末になると2時間に1本しか走らないのです。
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鶴見駅を出発した列車は、東海道線などの線路を乗り越し、街中をゆっくり走ります。途中の弁天橋までで沿線の住民はほぼ降りてしまい、まわりは工場のみの景色となります。車内に残っているのは鉄道ファンなど、用事がなく楽しみで乗っているような客ばかりです。通勤電車のはずですが、旅に出たような開放的な気分になってきました。息子もガラガラになった車内を、他の客に気がねなく歩き回り始めます。小さい子どもにも、この線の非日常的な雰囲気は容易に伝わるものです。
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線路は運河沿いに出て、終点の海芝浦駅に到着。この駅は東芝の敷地内にあり、一般の客は改札から外に出られないという珍しい駅です。ホームは海辺に設けられ、柵のすぐ下は海面になっていて、鶴見つばさ橋がよく見えます。工場に隣接する小さな公園が作られていて、ちょっとした観光地になっているのでしょうか。海芝浦駅に来る人は、東芝の社員以外、何も用事のない人たちのはずなのですが、鉄道ファンだけでなく、普通の親子やカップルまでいました。
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引き返す電車に乗り、扇町方面と海芝浦方面の分岐点である浅野駅で降りてみました。列車が去るとホームはガランとし、線路は草むしています。ホームは2方面別に2面あるので、駅の構内はそれなりに広いものの、列車も他の客もほとんど来ません。息子は階段を何度も上り下りしたり、構内踏切を渡ってみたりと、まるで駅が遊び場のようです。
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最後に、鶴見方面に引き返し、国道駅で下車しました。高架のホームから階段を降りると、その下は照明がほとんどなく通行人もわずかな暗い空間になっています。天井は、開業以来の歴史を感じさせるアーチ状のものですが、通路の両側に並んでいるのは空き屋ばかりです。他に見たこともない真っ暗な駅の様子は、息子にも強く印象に残ったようで、帰宅してからも暗いテーブルの下に隠れて「国道駅ごっこ」をしていました。
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